こんにちは。配当で人生を豊かにしたい転職エージェント、灰藤です。
さて、日経平均が再び40,000円を超えるなど、なかなか順調なままの株式相場です。
景気がいいのは誰にとっても嬉しいことですが、割安な銘柄が少なくなっているという点だけを捉えると個人的には投資に逸る気持ちを抑えねばなりませんので、なんともですね。
「休むも相場」と1週間に10回くらい言い聞かせています。
今回は、「妙味ある 高配当銘柄 」の探し方と題して、「まだ買える水準」かつ「これからの伸長期待が持てる」銘柄を探していきたいと思います。
目次
「妙味ある 高配当銘柄 」の探し方
結論
- PBR:1倍以下
- 時価総額:1,000億円以下
- ROE:8.0%以上
- 総還元性向:30%以下
- 配当利回り:3.0%以上
- 自己資本比率:50%以上
です。
結論に至ったプロセスとしては以下です。
そもそもなぜ株価が上がっているのか?
↓
出遅れている企業の特徴が分かる
↓
そういった企業が株価上昇させるための方策を考える
↓
その方策を取れる蓋然性が高そうな企業に投資する
→蓋然性高く、株価上昇してくれる高配当銘柄に投資できるのでは
以下、詳細について解説していきます。
そもそもなぜ今株価が上がっているのか?
こちらでも一度まとめましたが、
以下7点が株高の要因であると考えています。
- 東証が上場企業にPBR改善を要請
- 日本経済への期待(賃上げ、インバウンド…)
- 円安(日銀の金融緩和継続)
- 米インフレ鎮静化
- AIブームで半導体株など活況
- 中国→日本への投資マネー流入
- 新NISAへの期待
株高要因を踏まえたアクション
上記のうち、要因2,3,4,6,7は相場全体を押し上げる要因と言えるので、妙味ある個別銘柄を探すにあたっては効果的なアクションを取りづらく、スコープアウトしてしまってよいでしょう。
要因5の「AIブームで半導体株など活況」からは「半導体株は除く」あるいは「半導体銘柄のうち割安なものを頑張って探す」がアクションとなります。
この切り口から購入に至ったのが北川精機(6327)。こちらの記事で詳細を紹介しています。
その後、通期業績を上方修正して、株価も好調です。
購入:718円→現在:793円(+10.4%)
かつ上方修正後の計画に対しても半期時点での進捗率がすでに60%と、再上振れも期待される状態です。
テーマ性も相まって、個人的には2,000円前後までを狙っています。
・・・話がそれました。
上記整理を前提にしたときに、目利きが必要なく誰でもアクションを取りやすいのはやはり要因1「東証が上場企業にPBR改善を要請」かと思います。
つまり、
①PBR改善が進んでいない企業のうち、
②改善する方策がとれそうな企業
を買っていく。
①は今のPBRを見れば把握できます。
②を精査するのが良いと考えました。
よって、まずは「①PBR改善が進んでいない企業」の解像度を上げていきましょう。
①PBR改善が進んでいない高配当銘柄は?
国内上場企業におけるPBR改善への進捗状況
こちらは、日本取引所グループがリリースした『「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」に関する開示状況(2023年12月末時点)の集計結果』から引用したスライドになります。
このスライドからは「時価総額が低い企業ほどPBR改善(の対応)が進んでいない」ことが分かります。
時価総額が低い企業ほどPBR改善(の対応)が進んでいない
開示状況はプライム市場>>スタンダード市場
時価総額1,000億円以下の企業は約半数が非開示
参考:業種別でみるとこんな感じ
→PBRの高さと開示率は負の相関にありそうです。
こういった低PBR企業のうち、「②改善する方策がとれそうな企業」はどんな企業でしょうか?
②改善する方策がとれそうな高配当銘柄
PBRの改善方法
PBRが低い=株価が割安で放置されている=市場からの期待値が低い
と捉えることが出来ます。
そのため、本来は株価を上げるために、業績の拡大や収益性の改善のためのポートフォリオ改革など、「本質的な企業価値の向上」のアクションが求められます。
しかし、それは時間がかかりますし、何より個人投資家の我々が情報を全てキャッチアップするのは困難です。
では逆に最も手っ取り早く株価を上げる方法は何か?
それは「株主還元の強化」です。
なぜなら、総還元率が高まると、それよりも低い銘柄からの乗り換えが期待でき、その分だけ需給の変動で株価上昇が期待できるからです。
投資家が短期でのリターンを最大化したい場合には、総還元率が高い銘柄に投資することが合理的です。
「株主還元の強化」銘柄の条件
では、「株主還元の強化」が可能で、かつその効果が最大となるためには何が必要でしょうか?
以下と考えます。
①稼ぐ力の強さ
②もともとの総還元率の低さ
①からは、ROE8.0%以上。
②からは総還元性向30%以下を1つの基準として置くことが出来るでしょう。
結論:妙味ある高配当銘柄は?
これまで出てきた条件を再度整理
「妙味ある高配当銘柄」は
①PBR改善が進んでいない企業のうち、
②改善する方策がとれそうな企業
を買っていくこと。
①からは
PBR:1倍以下
時価総額:1,000億円以下
が条件となりました。
②からは「株主還元の強化」が最も効果的になる「稼ぐ力があり、まだ十分に還元していない」企業として
ROE:8.0%以上
総還元性向:30%以下
が条件となりました。
その上で、現状の配当利回りの高さと財務健全性からは以下を条件に加えたいと思います。
配当利回り:3.0%以上
自己資本比率:50%以上
これで冒頭に挙げた条件がすべて揃いました。
条件に合致する企業はこちら
マネックス証券の銘柄スカウターを使用することで、数多ある上場企業から50社まで絞ることが出来ました。
挙げた条件を全部満たすのはかなりの欲張りセットだったかと思いますが、逆に言えばそれだけの至極の割安銘柄となります。
一応今の利回り順に並べておきました。ご参考くださいませ。
直近で購入したイエローハット(9882)もランクインしていますね。
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