こんにちは。配当で人生を豊かにしたい転職エージェント、灰藤です。
先日DOE投資についての私見を投稿しました。
物言う株主の時代。東証が推進する企業の「PBR1倍割れ」改善に向けた経営改革の流れの中で、企業の株主還元姿勢が注目されています。
今回はそんな DOE に関連して「高収益 × 高DOE × PBR1倍割れ」という、インカム投資家なら誰しもが喜ぶであろう銘柄をまとめてみました。
目次
高収益 × 高 DOE × PBR1倍割れ オススメ銘柄ランキング
※本記事はマネックス証券の銘柄スカウターを使用しています。
※各指標は執筆時点の数値になります。
高収益 × 高 DOE × PBR1倍割れ オススメ銘柄ランキング
今回は、
・高収益=ROEを10%以上
・配当性向=50%未満
・PBR=1倍未満
と条件をロックしたうえで、上記該当銘柄の平均 DOE が3.4%でしたので、それ以上の銘柄を抽出しています。
要は、「割安で購入できる高収益・高還元」な銘柄ということになります。
その結果、ランキングは以下です。 DOE 順に並べています。
「高DOE」銘柄のスクリーニング方法
DOE とは
DOE は「会社の資本に対して配当金として還元した金額の割合」です。
別名、「株主資本配当率」「純資産配当率」とも呼ばれます。
年次のフロー指標である「利益」に対し、その積み上げからなるストック指標である「資本」に紐づいて配当額を決めていくことになります。
ストック指標である「資本」と言ったように、期ごとの純利益よりは大きく動きません。
そのため、配当性向を目安にするよりも、DOE を目安にした方が配当金が安定する可能性が高いです。
ちなみに「株主資本」についても説明しておきます。
経理のお仕事.comより引用
純資産とは会社全体の資産から負債を除いて求めることができますが、株主資本はもう2段階控除が必要です。
厳密には上図の通り、純資産から新株予約権を除いたものが自己資本。
自己資本から評価・換算差額等を除いたものが株主資本となります。
DOE = 配当性向 × ROE
あまりご認識がない方も多いかもしれませんが、DOE は配当性向とROEを掛けた値となります。
配当性向 = 配当 ÷ 利益
ROE = 利益 ÷ 株主資本
ですので、
配当性向 × ROE
= (配当 ÷ 利益)×(利益 ÷ 株主資本)
=配当 ÷ 株主資本
= DOE
配当性向とROEをかけると、それぞれの分子分母に含まれていた「利益」が打ち消しあわされ、DOE が算出できるというわけです。
つまり、DOE は収益性と配当支払いの積極性を示している数値だと解釈することが出来ます。
DOE を捉える際の注意点
上記計算式の通り、「ROEか配当性向のどちらか、もしくは両方が高い場合」に DOE も高くなります。
文章にすると簡単に見えてしまいますが、「ROEか配当性向のどちらか」というのがネックです。
言い換えれば、
・タコ足配当をいとわない高配当性向の銘柄
・高リスクなレバレッジを元手に高ROEを叩き出しただけで配当は渋い
といったような全然嬉しくない銘柄においても、場合によっては DOE は高く算出されてしまうのです。
そのため、単に DOE が高ければ良いというわけではなく、きちんと分解したうえで「収益性」と「株主還元」の両面を見ていく必要があるでしょう。
収益性はROEの高さ、株主還元は配当性向で見ていくのが良いと思われます。
個人的なオススメ銘柄
今回はROEを10%以上と、収益性の高さは一定クリアをしている前提ですので、配当性向に注目したいと思います。
ランキング上位だと、大和工業と三信電気が気になりました。
大和工業はトランプ再選に伴って米法人の収益性が改善された場合にはもう一段の伸長が期待できそうですね。
また三信電気は直近で業績予想を上方修正しています。また増配もアナウンスしているので、実は配当性向ならびに利回りは表よりも高まりそうです。IR情報の中身を見ると、前期からは売上減となるものの、利益率が高いソリューション事業が伸長したことで利益は改善しているようですね。
ランキング下位だと内外テック、コーセーRE、ジャックスあたりは株価下落時に買いたいと思っているウォッチ銘柄。稲畑産業は保有銘柄となります。
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