こんにちは。配当で人生を豊かにしたい転職エージェント、灰藤です。
直近で債券ETFの購入を急速に進めています。
特に EDV は頻繁に購入をしています。
しかし、世の中を見てみると概して株式。特に最近は「半導体」「AI」「PBR1倍割れ」といったテーマが注目されており、あまり債券への投資はホットトピックスではないようです。
今回は、米国の超長期国債ETFである EDV について解説させていただきます。
目次
バンガード・超長期米国債ETF【 EDV 】の解説
超長期米国債とは
超長期米国債とは、アメリカの国債のうち償還年限(デュレーション)が20年以上のものを指します。
これをテーマとするETFとしては、TLT、EDVが挙げられます。
バンガード・超長期米国債ETF【 EDV 】とは
バンガード・超長期米国債ETF(ティッカー: EDV )とは、残存期間が20年〜30年の米国債にまるっと投資できるETFです。
「デュレーション」とは
当たり前のように「デュレーション」と書きましたが、以降も記載が続く大切な概念であるため、念のため解説します。
債券投資をしているとよく目にする単語ですね。
「債券投資の平均回収期間」だとお考え下さい。
要は、デュレーションが長いと回収に時間がかかる。短いと回収に時間がかからないということです。
一方で、回収に長い時間がかかるほど金利変動の影響を大きく受け、
同じ幅だけ金利が動いたとしても、デュレーションが大きい銘柄の方が価格の変動が大きくなります。
今後米国が利下げフェーズに入った場合に、デュレーションが大きいほど、金利が下がった場合の値上がり幅が大きいことが期待される、ということです。
てこのイメージに近いです。支点と作用点の距離が遠ければ遠いほど、同じ力が加わったとしても振れ幅が大きくなるようなイメージに近いでしょう。
EDV の基本データ(2024年4月5日現在)
銘柄(ティッカー) | EDV |
運用会社 | Vanguard |
ベンチマーク | ブルームバーグ・バークレイズ米国債STRIPS(20-30年)均等額面インデックス |
コアとなる銘柄 | 国債 |
残存期間20年以上の米国債 | |
配当時期 | 四半期 |
経費率(年率%) | 0.06% |
配当利回り(2024/4/5時点) | 4.02% |
EDV 株価の推移(チャート)
ここ15年以上の期間で一番の割安
コロナ以降のインフレを踏まえてFRBが金利上昇施策を実行したため、あおりを受けて債券(社債、米国債)の価格が下落。
結果的に、EDVについても15年以上の歴史がある中で一番安いタイミングとなっています。
配当金・分配金の推移
2020年以降、分配金が大きく減少していて、それほど増配はできていないですね。
過去推移をみても毎年増配するETFではありません。
しかしながら。以下は利回りの推移です。
直近は4%を超えており、利回りの率自体は2020年よりも高い状態になっています。
要はそれだけ価格が下がった(=今が買い時)ということです。
EDV に投資するメリット・デメリット
これらを踏まえて EDV に投資する際のメリット・デメリットについてまとめていきましょう。
メリット
EDVに投資するメリットをまとめると
①配当利回りが高い
→配当利回りは約4%。
②債券市場をアセットに組み込むことでリスク分散になる
→債券と株は逆相関。株式とは逆の動きをする。
③金利下落局面での値上がり益を獲得できる確率が高い
の3点です。
なお2に関して補足です。
以下は株代表として【VTI】、そしてEDVの推移を並べたものです。
逆相関していることが伺えます。
現状金利がかなり高くなっているので、今後金融緩和で利下げされた際には、価格は上昇する見込みです。
インカムも4%程度あるので、インカム・キャピタル双方が狙える状況にあるといってよいでしょう。
デメリット
逆にEDVに投資するデメリットをまとめると
①FRBの金利政策に影響されるためややアンコントローラブル
②トータルリターンでは株式市場に見劣りする
上記が挙げられるでしょう。
やはり1番のデメリットは、先ほどのVTIとの比較の通り、トータルリターンでは株式市場に大きく差をつけられてしまう点です。
【 EDV 】と米国国債 20年超 ETF【TLT】の比較
先ほども少し触れましたが、同じく米国の長期国債をベンチマークするETFとして【TLT】 があります。
最も大きい違いは、
EDVの方がデュレーションが長い → ボラティリティが大きい
という点です。
細かい違いで言うと、EDVは
・四半期配当(=新NISAで買える。TLTは毎月配当なので買えない)
・経費率が0.1%安い
なども挙げられますね。
ちなみにEDVとTLTの株価推移の比較チャートは以下。
EDVは2021年末あたりに高値を付けてから、2022年秋まで下落。その後横ばいといった推移。
TLTも同様に推移をしていますが、2022年以降は一段TLTに見劣りする推移となっています。
逆に言うと、EDVはより割安であり、今後の値上がり益を享受しやすいともいえるでしょう。
ちなみに米国債を買う上においては、債券を普通にそのまま購入でも良いのですが、買い付けのハードルが高い点と流動性の観点からETFで購入しています。
本日は以上です。
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