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私がバンガード・超長期米国債ETF【 EDV 】を熱心に買っている理由(2024/1Q)

こんにちは。配当で人生を豊かにしたい転職エージェント、灰藤です。

直近で債券ETFの購入を急速に進めています。

直近の EDV 購入報告記事

特に EDV は頻繁に購入をしています。

しかし、世の中を見てみると概して株式。特に最近は「半導体」「AI」「PBR1倍割れ」といったテーマが注目されており、あまり債券への投資はホットトピックスではないようです。

今回は、米国の超長期国債ETFである EDV について解説させていただきます。

バンガード・超長期米国債ETF【 EDV 】の解説

超長期米国債とは

超長期米国債とは、アメリカの国債のうち償還年限(デュレーション)が20年以上のものを指します。

これをテーマとするETFとしては、TLTEDVが挙げられます。

バンガード・超長期米国債ETF【 EDV 】とは

バンガード・超長期米国債ETF(ティッカー: EDV )とは、残存期間が20年〜30年の米国債にまるっと投資できるETFです。

ほぼ20years以上の債券で構成されている。

 

「デュレーション」とは

当たり前のように「デュレーション」と書きましたが、以降も記載が続く大切な概念であるため、念のため解説します。

債券投資をしているとよく目にする単語ですね。

「債券投資の平均回収期間」だとお考え下さい。

要は、デュレーションが長いと回収に時間がかかる。短いと回収に時間がかからないということです。

一方で、回収に長い時間がかかるほど金利変動の影響を大きく受け、

同じ幅だけ金利が動いたとしても、デュレーションが大きい銘柄の方が価格の変動が大きくなります。

今後米国が利下げフェーズに入った場合に、デュレーションが大きいほど、金利が下がった場合の値上がり幅が大きいことが期待される、ということです。

灰藤

てこのイメージに近いです。支点と作用点の距離が遠ければ遠いほど、同じ力が加わったとしても振れ幅が大きくなるようなイメージに近いでしょう。

EDV の基本データ(2024年4月5日現在)

銘柄(ティッカー)EDV
運用会社Vanguard
ベンチマークブルームバーグ・バークレイズ米国債STRIPS(20-30年)均等額面インデックス
コアとなる銘柄国債
残存期間20年以上の米国債
配当時期四半期
経費率(年率%)0.06%
配当利回り(2024/4/5時点)4.02%

EDV 株価の推移(チャート)

ここ15年以上の期間で一番の割安

コロナ以降のインフレを踏まえてFRBが金利上昇施策を実行したため、あおりを受けて債券(社債、米国債)の価格が下落。

結果的に、EDVについても15年以上の歴史がある中で一番安いタイミングとなっています。

配当金・分配金の推移

2020年以降、分配金が大きく減少していて、それほど増配はできていないですね。

過去推移をみても毎年増配するETFではありません。

しかしながら。以下は利回りの推移です。

直近は4%を超えており、利回りの率自体は2020年よりも高い状態になっています。

要はそれだけ価格が下がった(=今が買い時)ということです。

EDV に投資するメリット・デメリット

これらを踏まえて EDV に投資する際のメリット・デメリットについてまとめていきましょう。

メリット

EDVに投資するメリットをまとめると

①配当利回りが高い

 →配当利回りは約4%。

②債券市場をアセットに組み込むことでリスク分散になる

 →債券と株は逆相関。株式とは逆の動きをする。

③金利下落局面での値上がり益を獲得できる確率が高い

の3点です。

なお2に関して補足です。

以下は株代表として【VTI】、そしてEDVの推移を並べたものです。

逆相関していることが伺えます。

現状金利がかなり高くなっているので、今後金融緩和で利下げされた際には、価格は上昇する見込みです。

インカムも4%程度あるので、インカム・キャピタル双方が狙える状況にあるといってよいでしょう。

デメリット

逆にEDVに投資するデメリットをまとめると

①FRBの金利政策に影響されるためややアンコントローラブル

②トータルリターンでは株式市場に見劣りする

上記が挙げられるでしょう。

やはり1番のデメリットは、先ほどのVTIとの比較の通り、トータルリターンでは株式市場に大きく差をつけられてしまう点です。

【 EDV 】と米国国債 20年超 ETF【TLT】の比較

先ほども少し触れましたが、同じく米国の長期国債をベンチマークするETFとして【TLT】 があります。

最も大きい違いは、

EDVの方がデュレーションが長い → ボラティリティが大きい

という点です。

 

細かい違いで言うと、EDVは

・四半期配当(=新NISAで買える。TLTは毎月配当なので買えない)

・経費率が0.1%安い

なども挙げられますね。

 

ちなみにEDVとTLTの株価推移の比較チャートは以下。

EDVは2021年末あたりに高値を付けてから、2022年秋まで下落。その後横ばいといった推移。

TLTも同様に推移をしていますが、2022年以降は一段TLTに見劣りする推移となっています。

逆に言うと、EDVはより割安であり、今後の値上がり益を享受しやすいともいえるでしょう。

灰藤

ちなみに米国債を買う上においては、債券を普通にそのまま購入でも良いのですが、買い付けのハードルが高い点と流動性の観点からETFで購入しています。

本日は以上です。

 

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灰藤

転職エージェントをしているアラサーです。 2017年から少しずつ株式投資をしていますが、 2019年から本格的に資金投入し始めました。 日米の高配当銘柄を中心に投資をしています。 配当を積み上げていくことで人生を豊かにしたいと思っています。 現在の総資産は1,769万円です(2024年4月時点)

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