銘柄分析

【絶対に選んだらダメ!】 罠銘柄 とは?掴まないコツは?要チェック指標をまとめてみました

こんにちは。配当で人生を豊かにしたい転職エージェント、灰藤です。

ここ数日、株価が下落傾向です。

日経平均株価が一気に3万7,000円を割り込んでいます。

半導体セクターの失速や、米国の利下げ先送りも重荷となっていますね。

年明け以降しばらく上昇相場が続き、このタイミングで新NISAなども相まって新規参入された方々も多かったかと思います。

これからはしばらく調整相場に入り、「せっかく買った銘柄が値下がりした!」「決算が微妙で買ったときの株価からは程遠く暴落した!」といったケースが出てくるでしょう。

今回はどちらかといった初心者向けに、そういった「 罠銘柄 」を掴まないようにリスクチェックの方法をまとめてみました。

灰藤

投資玄人の皆様からすると、陳腐で物足りないかもしれませんが、ご了承ください。

罠銘柄 を掴まないためのチェック指標

罠銘柄 とは

高配当投資をしていると「罠銘柄」という言葉を耳にすることがあります。

何らかの理由によって配当利回りが高くなっており、その背景を割り引かないとついついポートフォリオに加えたくなるような「罠」がある銘柄です。

「何らかの理由」はバブル的な利益など一過性であることが多く、今は利回りが高くなっていても持続性がなく、少しすると元の水準に配当がもどり、利回り急落→株価急落→塩漬けというリスクがあります。

有名な 罠銘柄 (あおぞら銀行)

こちらの記事でも罠銘柄について触れています。

この記事を執筆した2/1段階の配当利回りランキングを再掲します。

さて、それぞれの銘柄は今どうなっているでしょうか?

特にあおぞら銀行は業績悪化+無配→株価暴落、という高配当投資家からすると最悪のサイクルが回ってしまいましたね。

こうなってしまうと、思い切って損切りしない限りはいつか復活するその日を夢見て、完全に大切な資金が塩漬けされてしまいます。こうならないためにも銘柄選びは重要ですね。

罠銘柄 を見抜くコツ

罠銘柄を見抜くためのチェック観点と見るべき指標は以下の通りです。

①利益は出ているか

 →指標:売上高・営業利益率

②利益は伸びているか

 →指標:EPS・ROE

③財務は健全か

 →指標:現金・自己資本比率

④安定して配当を出せているか

 →指標:配当推移・配当性向

①利益は出ているか

利益率が高いビジネスは継続した配当拠出が期待できます。

売上高について

売上高は右肩上がりか?増減は激しくないか?を確認しましょう。

これが右肩下がりであったり、年度によってブレが大きいと、企業として配当を出し続けることは経営上のリスクとなります。

営業利益率について

高いほど優良企業です。それだけ付加価値が高いあるいは競合に負けていないことの証左となります。

絶対値としては目安10%ほど欲しいが低すぎないか?

とはいえ業界によって適正水準が変わってきますので、同業他社と比較して業界内での立ち位置を確認しましょう。

②利益は伸びているか

前項の「①利益は出ているか」の観点の確認だけだと、中長期的に持ち続けるには不向きな銘柄が混じってしまうことがあるため、以下の2指標を追加で確認することもポイントとなります。

「EPSが伸びていれば収益性が良い。」「ROEが高ければ効率性が良い。」

銘柄分析ガチ勢には怒られてしまうかもしれませんが、罠銘柄を掴むことを防ぐためであればこのくらいの理解でもよいので確認しておくことをオススメします。

EPSについて

EPS=1株当たり利益

これが右肩上がりかどうかは確認しておきましょう。

ROEについて

目安10%以上だと好印象ですね。高いほど効率的に利益を生み出すことが出来ています。

ROEも結局は分子分母の歪みがあると意味ある指標ではなくなってしまうのですが、後述しますが自己資本比率も合わせて確認しますので、財務不健全な形でROEが高い銘柄は省けると思っています。

③財務は健全か

要は倒産リスクが高い銘柄を除外します。

持っている銘柄が倒産することは少ないかと思いますが、倒産リスクが高まるとまず減配・無配に転落します。

正直その時点で試合終了ですので、財務健全性もきちんと確認しましょう。

自己資本比率について

一般的に言われる水準と同様ですが、目安は40~50%を割っているとアラートだと思います。

現金について

手元の現金の推移は一応確認しておきましょう。

④安定して配当を出せているか

最後に。長く安定した配当金をもらえる企業か?を確認しましょう。「企業体力がある⇔配当を長く安定して拠出する」わけではありません。

過去の実績をきちんと確認しましょう。個人的にはかなり重視している指標です。

配当推移

1株当たりの配当額が右肩上がりか?

配当性向

念のため解説しますが、配当性向は「利益から配当金に回している割合」です。

1株当たり100円の利益に対して配当が30円であれば、配当性向は30%です。

50%以下が望ましいですね。

罠銘柄 の見抜き方 まとめ

大暴落してしまいかねない「罠銘柄」を見抜くためのコツ・見るべき指標を解説しました。

①売上高

 右上がりか。増減は激しくないか

②営業利益率

 目安は10%。高いほど優良企業

③EPS

 1株当たりの利益が右肩上がりか

④ROE

 目安は10%以上

⑤自己資本比率

 企業の財務健全性。40%を下回ると要アラート。

⑥現金

 手元の現金は増えているか。減っていないか。

⑦配当推移

 配当金が右肩上がりか

⑧配当性向

 望ましいのは50%以下

 

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灰藤

転職エージェントをしているアラサーです。 2017年から少しずつ株式投資をしていますが、 2019年から本格的に資金投入し始めました。 日米の高配当銘柄を中心に投資をしています。 配当を積み上げていくことで人生を豊かにしたいと思っています。 現在の総資産は1,769万円です(2024年4月時点)

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